JASオーガニック 東ティモールコカマウ
【軽井沢焙煎所オーガニック】
オーガニック(有機農法)、フェアトレード(公正取引)、小さなコトの1つ1つで地球、人、そして珈琲を守っていきたい!!
普段私達が飲んでいる美味しい珈琲は、未来永劫飲むことが出来るのでしょうか。有機農法で土地や人の健康を守り、公正取引や支援によって生活を守ります。
現地の生活や見えてこない課題を知ること、一人一人の出来ることはとっても小さいですが、諦めず向き合うことの大切さ、今私たちに出来ることを考え、未来に美味しい珈琲と笑顔を届けていきましょう。
下記の支援についてや現地の声などを載せています。長い文章にはなりますが、是非読んでみて下さい。
【農園について】
マウベシは標高1,300~1,700メートルの山間部に位置し、日中の陽射しの強さに比べて朝晩の冷え込みが激しい地域です。また年間降雨量も比較的多く、おいしいコーヒーが育つ条件に恵まれています。東ティモールでのコーヒー栽培はポルトガル植民地時代に始まりますが、マウベシで広範囲にコーヒー栽培が始まったのは1960年ごろからと比較的新しく、平均1ヘクタールあまりの小規模栽培が主です。マウベシには約4,000世帯、25,000人ほどが住んでいますが、そのほとんどがコーヒーを栽培しています。このマウベシ地域に「マウベシ農業協同組合」略称コカマウが組織されています。
【テイスト】
ロースターより
東ティモールの特徴のしっかりとしてボディ感を活かすため、フレンチローストに仕上げました。ダークチョコレートやローストナッツの甘さとコク。冷めてくるとより感じていただけます。
味・特徴
ブラックチョコレート、ローストアーモンド、ブラウンシュガー
焙煎度合い
フレンチロースト
農園 | 東ティモールコカマウ |
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生産国 | 東ティモール |
地域 | アイナロ県 マウベシ郡 |
品種 | ティピカ、HdT、カティモール |
標高 | 1200~1600m |
精製方法 | ウォッシュド |
【支援について】
特定非営利活動法人パルシックは、1999年9月の東ティモールにおける動乱の直後に、緊急救援活動を開始。医薬品、緊急物資の配布などの後、2000年4月からは学校の修復、さらに机いすなど提供し復興支援活動を実施。2002年5月東ティモールの独立を契機に、東ティモールの唯一の輸出品であるコーヒー産業の支援を決定。アイナロ県マウベシ郡で生産者協同組合(現在のCOCAMAU)の組織化を開始。草の根技術支援パートナー型の支援を受けて、6つの集落内に加工場を建設、加工技術を指導し、日本の市場での評価に耐える品質のコーヒー生豆を生産。フェアトレードとして日本へ輸入し、コーヒー生産者の生計向上に寄与しています。
【輸入している団体について】
ゼンショーフェアトレード部はこちら
【現地の声】
インドネシア時代と現在の生活を比べて「インドネシア時代はなんでも物価が安かった。1ドル分の米でも馬で運ばなければならないくらい重たかった。一方コーヒーは値下がり生活は苦しくなった。東ティモールは独立しても自国通貨をもてずにいるのは皮肉だ」と。 組合に参加する前は、摘んだコーヒーチェリーを遠くまで売りに行かなければならなかったが、今は自分たちの集落内で自分たちの手でコーヒー加工ができ随分と楽になった。組合をより発展させるために、コーヒー以外の野菜や豆類も共同出荷してみたい。
自分たちが死ぬまで組合を存続させて、子どもたちに引き継ぎたい。ひとりで多くのことはできないが、みんなで力をあわせればきっとなにかできる。子どもたちのために今は苦労が多くても組合は手放したくないと話す。
【フェアトレード支援】
この豆を購入いただくことでこのような支援につながっています。近年、気候変動の影響でコーヒーの生育不全や病害が蔓延し、やむを得ず馴染みのない別品種のコーヒーの木への植え替えを余儀なくされた生産者も多い。そこでフェアトレードの取組として生産者の思い入れ深いこだわりの品種の生産拡大を支援し、生産者の安定的かつ持続可能な生活の実現するための支援に使われています。
【フェアトレード(Fair Trade)について】
フェアトレード(Fair Trade)とは辞書での定義公正貿易。
・途上国の生産者に公正な賃金や労働条件を保証した価格で商品を購入することで、途上国の自立や環境保全を支援する国際協力の新しい形態。(大辞泉)
・伝統的な手工芸品や農産物を公正な価格で取引し、企業や地主などから不当な搾取を受けている発展途上国の人々の経済的・社会的な自立を支援する運動。(ブリタニカ)
・発展途上国の農産物や雑貨などを、適正な価格で継続的に輸入・消費する取り組み(マイペディア)と様々です。
※ FLO社のものではございません。こちらについてもご相談ください。
【JASオーガニックについて】
2020年JASオーガニック生産工程管理者、有機生産物小分け業者認定取得。オーガニック(有機珈琲)は、珈琲農園からすべての工程においてJASオーガニックを取得し、一貫した体制で管理しています。農薬不使用によって安全性だけでなく、農園や人へのサスティナブル、SDGsにつながる大切な取り組みです。
【珈琲折り鶴プロジェクト】
この一杯の珈琲で農園に笑顔が生まれます
このオーガニックコーヒーは、FairTrade(公正貿易)で取引をしているだけでなく、農園やそれに携わる人々の支援につながっています。私たちが毎日飲んでいる美味しい珈琲は、農園の方々の努力によって生まれています。私たちの笑顔で農園の人々の笑顔につながる取り組みです。
一緒に笑顔の輪を広げていきましょう。
【ゼンショーフェトレード部2023年9月の現状について】
今回軽井沢焙煎所オーガニック商品が里帰りしてきました。
その時の写真共にご覧ください。
【東ティモールとゼンショーフェアトレードとの取組について】
2008年ゼンショーフェアトレード部として初めて産地開発を行なった国で、現在まで15年以上取組を続けております。近年は、東ティモールコーヒーの品質の高さに目をつけた海外のバイヤーからの関心が高まる一方で、長雨などの天候不良により、収量が減少している地域もあり、東ティモールコーヒーの買付競争が激化しています。東ティモールコーヒーが世界に広まりつつあることは非常に嬉しいことではありますが、以前から取組の継続を行っている私たちでさえも生豆を確保することが難しくなってきているのが現状です。今後は、フェアトレードの取組をさらに拡大し、深化を図ることで、日本の消費者の皆様に安定してコーヒーをお届けできるよう努めていきます。
【東ティモールの生産者の暮らしについて】
今回の現地訪問では、取組開始以来、初めて生産者の単協にて民泊を経験させていただきました。現地では、ゼンショーフェアトレードの取組により数年前に水道設備が設置され、ようやく水道から水が利用できるようになりましたが、電気やガスなどのライフラインは未だありません。日が沈むと家族みんなが三石かまどを囲み、子供たちは暖を取りながら母親が作る料理の支度を手伝います。日没後の集落周辺は、真っ暗で肌寒さをも感じましたが、大家族で囲むかまどは心身共に暖かくなるような空間で、貴重な経験となりました。
【東ティモールのコーヒーについて】
現在の東ティモールのコーヒーは、植民地時代から植え始めた種も多く、全国的に古木化が進んでいます。古木化対策として、コーヒー苗の新植やカットバックなどを導入しています。現在の取組先は有機JAS認証を取得しており、グァバやネムノキ、コーヒーチェリーなどの有機肥料を利用してコーヒーの栽培を行っており、現地訪問で確認した際は、コーヒーの葉は青々としており、生育状態は良いと感じました。